村上うさぎのほほほのほ!


詩集を出すのをきっかけにブログを始めてみました!
by super-usagi
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村上うさぎは2011年7月に第一詩集を出版しました!
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カテゴリ:詩( 34 )

山尾三省詩集「びろう葉帽子の下で」より

火を焚きなさい

山に夕闇がせまる
子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前たちの心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
風呂場には十分な薪が容易してある
よく乾いたもの 少しは湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に火を焚きなさい

少しくらい煙たくったって仕方ない
がまんして しっかり火を燃やしなさい
やがて調子が出てくると
ほら お前達の今の心のようなオレンジ色の炎が
いっしんに燃えたつだろう
そうしたら じっとその火を見詰めなさい
いつのまにかーーー
背後から 夜がお前をすっぽりつつんでいる
夜がすっぽりとお前をつつんだ時こそ
不思議の時
火が 永遠の物語を始める時なのだ

それは
眠る前に母さんが読んでくれた本の中の物語じゃなく
父さんの自慢話のようじゃなく
テレビでみれるものでもない
お前達自身が お前達自身の裸の眼と耳と心で聴く
お前達自身の 不思議の物語なのだよ
注意深く ていねいに
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つように
けれどもあまりぼうぼう燃えないように
静かな気持ちで 火を焚きなさい

人間は火を焚く動物だった
だから 
火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい
やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを

山に夕闇がせまる
子供達よ
もう夜が背中まできている
この日は充分に遊んだ
遊びを止めて お前達の火にとりかかりなさい
小屋には薪が充分に用意してある
火を焚きなさい
良く乾いたもの 少し湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
良く選んで 上手に組み立て
火を焚きなさい
火がいっしんに燃えたつようになったら
そのオレンジ色の炎の奥の
金色の神殿から聴こえる
お前達自身の 昔と今と未来の不思議の物語に耳を傾けなさい


三省は日本のヒッピー、部族のまた中心的な人でした。一度だけお目にかかった印象はとても謙虚な方でした。今この詩集を読んでいます。
by super-usagi | 2012-11-23 20:39 | | Comments(0)

下前幸一さんの詩集

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今年5月に発行された、下前幸一さんの詩集「二0一ニ年の仮歩道から」を頂いた。少し時間が経ってしまったのだが。作品の中から「非表示の」は疾走する車の車窓に映る思念や、車中の情景、音が映し出されロードムービーをみているような感覚にとらわれる、好きな詩だ。「八尾南」は八尾空港の情景の中に、始祖鳥やプテラノドン、車いすの犬などの動物が息づいている。印象的な結び、「接するものすべて 空メール」は、余韻がずっと続いていく。難しい問題と真摯に対峙する、己、個、孤高な精神が表現されていると思う。是非手に取って頂きたい!文芸社刊。文芸社セレクション(文庫本仕様です。)
by super-usagi | 2012-09-17 19:49 | | Comments(0)

杉山平一先生お亡くなりになる

私が杉山先生の訃報を聞いたのは旅先でした。友人がメールで知らせてくれたのです。驚きました。

というのも、6月にある帝塚山学院同窓会にて、杉山先生の出版記念会をしようと、長年学院で助手をされていた、同窓生のsさんからの呼びかけで、ご相談させて頂いていたところだったのだ。お目にかかれるのを本当に楽しみにしていた。

昨年私の拙い詩集の帯にお言葉を頂き、何度かお便りの交換をさせていただいたのだが、長い時を超えて、生前の杉山先生におめにかかることは叶わなかった。

けれど、おやさしい先生のお気持ちが伝わるお写真を私は最後に頂いていた果報者です。

出版お祝いのお花をお送りした時、お礼のお手紙を頂いた。そこには、私の送らせて頂いた花の横で、お若い頃とお変わりないような美しい先生が、座られ本を開いていらっしゃるお写真を一葉同封して下さっていいたのだ。本棚にお写真を飾り、その暖かいまなざしを受けている。

思い起こすのは、1983年、私が詩展に入選した際、会期後だったが、上京された先生がお会い下さった時のことだ。場所は新宿のタカノフル―ツパーラー。私は難治性てんかんで、発達障害も顕著になってきたまだ4才の息子をつれていた。多動だった息子はじっとしておらず、お話どころではなくなって、おまけに高価なフルーツパフェかなんかを先生に御馳走させてしまったことだ。

先生からはそのあとお便りを頂き、その一節に「子供の時行儀よくよいこだったのに大きくなっての非行を嘆く親が多く、子供の時あばれるのはいいかもしれません」と書いてくださっていた。確かに、息子はよい大人になりました先生。

お葬儀参列させて頂き、安らかにお眠りになっている先生と対面叶いました。ほんとうに残念でしたが、先生の思い出は深くきえることがありません。先生どうもありがとうございました。御冥福をお祈り申します。
by super-usagi | 2012-05-24 22:17 | | Comments(2)

ラングストン・ヒューズと断捨離をしながら。

昨日は大量のワープロ用フロッピーをバキバキ割りながら処分。この断捨離で初めて壊れていることが発覚したワープロも勿論処分。MOも処分。

VHSは大事なのを数本残して、処分していたが、その残したVHSを見ようとしたら、デッキも壊れる!!抜きも差しも出来なくなって横のビスを取って救済はしたが、・・・・・。勿論デッキは処分。

み~んななくなって、何だかやはりすっきりした。

でも、まだ、フイルムのネガや、毎年取っておいた手帳とか、残っているよ、これだけ頑張っても。

昔書いた詩の一節をこのとこよく思い出す。「文明とは記憶されるがゆえに生まれた。全て忘れ去られる世界は遠く」みたいな、だったと思う。記録、記憶。必要のないことまでの記録や記憶で塗りつぶされていくのが文明の宿命なのか?

反対に、こんまりちゃんも確かいっていたな、肯定的な意味では、失くしても消えない記憶はある。なくなっても大丈夫みたいな。

私の記憶の中には脈々と流れている短くとも輝いた時間があって、それは誰にも犯すことができない。ざまあみろだ!!

ラングストン・ヒューズの大好きな詩をひとつ。

詩人から頭の固いひとに

ぼくは さっぱり何もしてあげなかったね
きみのために、
きみも さっぱり何もしてくれなかったね
ぼくのために、
だから ぼくたち 意見一致しないのには
充分に理由がある。

しかし ぼくは
瞬間にしがみつき、
いとも かすかな力しかもたぬが、
きみは 支配しているのだ
時間を。

しかし きみの
時間は 石だ。

ぼくの 瞬間は
花だ。

by super-usagi | 2012-04-24 02:01 | | Comments(0)

詩の紹介

杉山平一先生の過去の詩の中から、私の好きな詩を。


月へ

いまにきっといいことがあるよ

心が重く沈んでくると
月光に海底のやうな青い夜 私は酒を飲むん

すると海底に からだはかるく 力はぬけて
行く
呼吸(いき)をつめ 月たかく手をさしのべる内に
からだは風船のやうにゆっくり浮かんで行った

楽天家よ
あかるい海原まで もうしばらくだ

わるい事がいつまでも続くもんか
by super-usagi | 2012-03-29 19:53 | | Comments(0)

詩の紹介

今日はひとつ私の好きな詩を紹介します。


「鳥取砂丘にて」        山本太郎

何処へも通じない道をゆきたい
にんげんのかなしい血の一筋を
歯噛みし歩く(問い)でありたい
いま銀砂の丘にたち、
細き臘の手をあげ、永遠との距離をはかれば、
落日は燃え上がる船のごとく
音楽はたじろぐ僕を追撃する
ああ 巨きな劇を 朗読するのはだれか
瞑黙の衝動こらえ 沖をみつめて立ちつくせば
雲の瀑布はたちまち僕を うちくだく
どこへも通じない道をゆきたい
にんげんの消えない血の一筋を
こころにきざむ(うた)でありたい
by super-usagi | 2012-03-09 09:37 | | Comments(0)

改めましてコマーシャル!!

村上うさぎ詩集、「ベイビーズハート トイズスピリット」発売中!!ビレッジプレス刊。

本屋さんで注文!ネットで注文!  よろしくおねがいしま~~~す!!(*^_^*)

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by super-usagi | 2011-11-26 21:51 | | Comments(0)

杉山平一先生の最新詩集「希望」

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杉山平一先生が新しい詩集を送ってくださった!!「希望」97歳の最新詩集です!!

飛びあがって喜び、もう一気に読ませていただいた!!一気に読んで、また読みたくなる、初めから、どこからでも。これぞ詩集だな~と思う!!

同窓会誌で拝見して好きだった美しい情景が浮かぶ「パラソル」。やさしさに救われるような「わからない」。そして「進行形」には驚いた。先生これはロックンロールです!!お若い先生にうれしく!うれしく!!

タイトルの「希望」は、東北大震災への少しでも復興のへの気持ちを支える力になればとの祈りからとのこと。

発行は編集工房ノアです。1800円。発行日は11月2日。どうぞ、本屋さんに御注文下さい!!
by super-usagi | 2011-10-09 20:18 | | Comments(2)

「夜露四苦現代詩」追記

「相田みつを美術館訪問記 あとがきにかえて」が最終章になっているのだが、冒頭、新聞の社会面の記事で、(国語教師:相田みつをの詩知らず、女子生徒けなす)というのがあった。

ここで私は大学時代の杉山平一先生との会話を思いだした。私は、あの時みつはしちかこをとりあげたのだが、先生は私に「みつはしちかこをとりあげたのはあなただけですよ。」とおっしゃった。現代詩壇というのがあるのかどうかは知らないが、みつはしさんの詩も部外である。杉山先生はきっと、みつはしさんの詩を、ちゃんとよんでおられたのだと思いうれしくなった。
by super-usagi | 2011-09-29 22:00 | | Comments(0)

読書

ずっと、本が読めないでいた。久々おもしろい本に出会った。読み始めの冒頭でぶっとんだ!!わ~!!わたしの言いたかったことだ~~~!!と。こんな、言いたかったことだ~~に、出会うことが人生の中で何度かあるもんだ。小説のダグラス・クープランド以来のかんじである。

自分の所在というのを探している。いまだ尚である。誰でもない私、というのが、私のひとつのテーマかもしれない。誰かの引いてくれた道を歩くのはたやすい。だけど、自分だけの道というのがあるはずだと思うのだ。誰でもない私は、きっと自分で道を開拓しなければならないということであろう。

そう、わたしは抜け道ばっかりいつも探していたんだ!!息苦しくない道を。なんて奴だ!!

今一冊詩の本を出したということは、今からという問いかけがついたのだろう。私はそれに、答え、道を探しているんだと思う。(=^・^=)
by super-usagi | 2011-09-09 10:00 | | Comments(0)