石田衣良の「池袋ウエストゲートパークⅨ ドラゴン・ティアーズ 龍涙」を読み終えた。相変わらずおもしろかった。もう9冊目にもなるなんて、確かに歴代の本を数えたらちゃんと9冊ありました。(外伝だけ手放した)
タイトルになった「ドラゴン・ティアーズ 龍涙」は日本へ来た農村部中国人労働者の話。といっても、単純な話ではない。内容はさて置き、本編中「無関係(メイクアンシー)」という中国語が出てくる。
「無関係(メイクアンシ―)」
そう言ってみた。リンは笑顔のまま否定する。
「もうマコトは無関係ではありませんよ」
生きていることは、人間の抱える全ての問題に関係をもつことなのかもしれない。およそ池袋の街にかかわることで、おれにメイクワンシ―な問題は存在しないのだ。
やれやれ。
緑字の部分が心に刺さった。池袋を日本となおすこともでき、地球となおすこともできるだろう。
たとえば、原発の問題をとってみても、300年も汚染が続き、解消しようがないものをyesというかNoというかだ。
本に話題を戻すが、池袋W・G・Pには、日本のいろんな問題がちりばめられている。少なくとも難しいことが苦手な私にも、わかりやすく、おもしろく。トラブルシューターのマコトと同行してみませんか?おっと!10冊目買いにいかなきゃ!!